【TOEIC でる英単語 極1000】 金・銀のフレーズと比較してレビュー
こんな人向け
- 金・銀のフレーズとの違いを知りたい
- 金・銀のフレーズを既に持っているが、新しく買うか悩んでいる
2025年7月23日に、 『TOEIC L&R テスト でる英単語 極1000』 が発売されました。
TOEIC向けの有名な単語帳といえば、『金のフレーズ』があります。それより初心者向けの『銀のフレーズ』もあります。
単語のかぶり数を比較しつつ、レベル感を見ていきます。
ちなみに、極1000の対象者は300 ~ 600点台の方向けということでした。
本書は特に以下の方にお勧めです
- TOEICのスコアが300 ~ 600点台の方
- TOEIC初受験の方
単語のかぶり数
金のフレーズと比較
金のフレーズと見出し語の重複単語数は約531語でした。 ※数単語ほど数え間違いはあります。
極1000の見出し語単語が金フレに、どの程度登場するかをグラフ化しました。
『極1000』が300 ~ 600点台向けということで『金フレ』の600点レベルの単語は80 ~ 90%ほどカバーされています。
一方、730点レベル以降は20 ~ 40%, 990点レベルは1単語のみ。ちなみにその1単語はkeynote(訳:基調)でした。
金フレよりも基礎的な単語が多く、より優しめの単語帳です
600点前後が目標の人は『極1000』から、それ以上を目指す人は『金フレ』を進めるのが良さそうです。
銀のフレーズとの比較
次に『銀のフレーズ』と比較していきます。『銀フレ』も同じTEX加藤さんの本になります。
『銀フレ』は対象者の目標が600点向けということで『極1000』とレベルがかなり近いです。
『銀のフレーズ』と見出し語の重複単語数は合計は約714でした。 類義語もカウントするとかなりの数が重複しています。
『金フレ』同様に、『極1000』の見出し単語が『銀フレ』のどのパートで出るかをグラフ化したものが以下です。
どのパートも満遍なく重複しています。 銀フレの1 ~ 100語でかぶり単語が少なく見えますが、極1000には多義語のパートがあります。 そこでカバーされているものが多いため、80%くらいは重複していそうです。
『銀フレ』の想定対象者が300 ~ 500点台向けということでレベルとしてはほぼ一緒です。
『銀フレ』と『極1000』を両方買う必要はほとんどないです。
中身のレビュー
『金・銀フレ』と『極1000』のそれぞれの特徴を見ていきます。
1. 日英 英日 訳
金・銀フレは赤シートで隠したときに英単語が消えるため使いにくい声がありました。
一方の『極1000』は英語→日本語に改良されています。赤シートで隠すと日本語訳が消えるため、TOEIC本番と近く使いやすくなっています。
2. 例文の長さ
『金・銀フレ』は短いフレーズ、『極1000』はちゃんとした例文です。
「refund」の例文を見てみます。
- 『銀フレ』
request a refund
- 『極1000』
To recceive a full refund, please return the item in its original packaging.
『銀フレ』は文ではなく、数語のフレーズが多く、『極1000』は7 ~ 10語程度の例文が載っています。
3. 本の大きさ
『金・銀フレ』は手帳サイズ、『極1000』は銀フレの1.2倍くらいの大きさです
『極1000』は大きい分、文字サイズも大きめです
その他
見出し語以外にも、supplementと呼ばれるパートがあります。TOEICによく出る日常単語、部署などが載っています。
これは『金・銀フレ』『極1000』ともに同じですが、『極1000』にはちょっとしたイラストが少しだけあります。
単語に関するちょっとした解説もどちらにもあります。
『極1000』で使いにくいと感じた個所は、インデックスです。
書いてある数字が、単語の見出し番号だったりページ番号だったりとバラバラなので探しにくいです。(※青の斜体がページ番号と区別はありますが、どっちがどっちか忘れます)
『極1000』と『金・銀フレ』どれが良いか
すでに600点以上とったことがある、もしくはある程度単語の知識ある場合は『金フレ』がおすすめです。
これからTOEIC頑張る、英語初学者の場合は『銀フレ』か『極1000』のどっちが良いかですが、好きな方で良いです。
『銀フレ』も『極1000』もどちらもTOEICの頻出単語がまとまっており良い本です。 訳の順番だったり単語帳の大きさ、レイアウトが違いますが、ここは個人の好みです。
勉強しやすいと思った方を選ぶのが良いです。
個人的には銀フレが好きです。持ち運びやすい大きさで、1ページに10単語のっていてページをめくる回数が少なくて効率よく単語を見れます。
まとめ
まとめ
- 『極1000』は『金フレ』より優しめの単語帳で初学者向け
- 『銀フレ』とほど同程度の難易度で、かぶり単語も多い
- 『銀フレ』か『極1000』でどちらが良いか悩んだら、直感で選んでみよう